チヌ釣りのときの道糸
チヌ釣りのときに自分が使う道糸はずっと2号でしたが、去年から1.5号にしました。
最初はちょっと細すぎるかもと心配でした。でも実際使ってみると特に問題はないと思います(1.5号にしてからまだ40センチ級までしか釣ってませんが)。
だいたい荒れ気味のほうが食いが立つことが多いと思うのですが、普通そういうときは風もあるので道糸の操作技術が釣果を大きく左右することになります。しかし道糸自体が細ければ技術はそうなくても風の影響をかなり避けられます。
実際に使ってみて道糸2号と1.5号とでは風や表面の流れの影響の受け方にはっきり違いがあるのを感じます。だから道糸の修正も1.5号のほうがずっと楽です。なので、技術に自信がないと思う人ほど細い道糸を使ったほうが良いと思います。
大物が掛かった時にとばされるのを恐れて太目の道糸を使っている人もいると思います。しかしチヌの場合は一気に根に走られるようなことはまず無いし、またやり取りの最中にラインが根などに触るとしてもそれは普通ハリスなのでとぶのはハリスです。だから道糸の細さが大きなデメリットになることはないと思います。
そしてチヌ釣りでは磯竿1号とかチヌ竿とかを使うことが多いので、竿の柔らかさがクッションの役目をして道糸の細さをよくカバーしてくれます。
もちろん道糸が細い分、キズがはいっている場合はそこで切れやすいので、多少気を使ってよく点検する必要はあると思いますが。
道糸をハリスよりワンランク太くするのはずっと常識のように言われてきました。
しかしその理由はというと、魚の引きや根掛かりで仕掛けが切れる場合にハリスが先に切れるようにということであり、魚を釣るという目的そのものとは何の関係もないものでした。
仕掛けが切れる時はすなわち魚に逃げられる時であって、その時切れる場所が道糸であろうがハリスであろうが大差ないと思います。ウキが流れればタモや『ウキトリパラソル』で回収すれば済むことだし。(もちろん、はじめから釣ろうとする魚の引きに耐えられないほど細い道糸を使うというのは論外ですが)
そういう当たり前のことに気づいた人が、道糸とハリスの太さを同じにしたり、逆に道糸のほうを細くしたりということをするようになってきました。
掛けてもいない魚に仕掛けを切られることを心配するよりも、まずは魚を掛けるためにどうすべきかを考えるほうが重要です。そういう意味で道糸を細くするというのは技術の乏しい者にとってはすごく有効な方法だと思います。
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