阿曽浦
古和浦の初釣りがあまりにも納得いかなかったので、もういっぺん磯に行こうと何人かの仲間と連絡を取り合っていました。
で、成人の日。なんとか行きたいと言ってた豪腕F氏と京都のKさんは急用が入って結局ダメになり、Mさんと二人で勝手知ったる阿曽浦に行くことにしました。
最近の釣果からするといちばん安定していそうなのは志戸で、船長に電話を入れたら志戸はハナレに渡す日で、我々が乗せてもらえることになりました。
そして、当日は晴れ、微風、凪という条件。そして渡された磯は東ハナレ。
個人的には西ハナレの西端が好きですけど、低水温でエサトリも少ないという最近の状況からすれば今日は水深のある東ハナレがベストだと思っていました。しかも二人で乗れることは滅多にない低いほうのチョボ(西端)。
船から降りるときに「ここに乗れれば、今日は釣れたも同然」と思いました。東側に乗った人も同じ思いだったようで「もし今日釣れなかったらショックやなー!」とニコニコ笑ってました。休日にしては少ない17人くらいの釣り客でしたが、もし他の人が全滅でも自分だけはこの場所なら釣るだろうと冗談抜きで思っていたのでありました。
長潮で7時ごろが下げ底。微風で凪なので軽い仕掛けで探っていきました。やっぱり水温が低いみたいで、ときどき黄金のフグが食ってきますが、グレらしきサシエのとられ方はなし。潮は動いておらずフグも渋い感じでした。深くタナを下げていきました。しかし食わず。
このぶんだとたぶん昼頃が勝負時になりそうだと踏んで、9時半ごろ休憩ついでにMさんの釣り姿を写真に収めておこうと置き竿にして携帯を取り出し、アングルを決めようと構えていると自分のウキが入っている!あわてて携帯を磯の上に置き、竿を立てるとまた『黄金のフグ』でしたー。
そして置いた携帯を取ろうと見るとゲゲッ、小さい水溜りに落っこちて半分くらい浸かっているではあーりませんか。そして『携帯は死んでしまいましーたー。チックショー!』
携帯にこだわりはないんですが、カメラが2メガでミニSDカードも付いており釣りのとき重宝していたのに。トホホ、、、という訳で今回は写真無しの釣行記です。
しかし気落ちしている暇は無い。(海況がなにがしか変化すればグレは食ってくる)と思って続けますが、その後どうも悪いほうに変化したみたいでエサトリも当たらなくなりサシエがずっと残るようになってしまいました。
仕方ないので横で釣っているMさんの釣りを見て、シズを追加してウキの浮力をもっと殺すようにとか、コマセの入れ方、仕掛けの張り方、流し方など基本的なことを教えたりしながらやっておりました。
海況がまた変わったのは昼過ぎてからで、少し雲が出て日が陰り、そしてしばらくすると潮がゆっくりですが右(西)のほうへ動き出し、志戸本島の高場で釣っている人の竿が結構大きく曲がりました。東ハナレの我々4人が注目しているのに気づいたその人はやり取りしながら「グレじゃない」のポーズ。
それでも人の竿が曲がるとこっちも俄然やる気が出ます。
そして1時まわってからいい感じになり、ついにサシエがとられるようになりました。完全にグレらしき気配。時間を気にしながらも前回の阿曽浦のことを思い出し、超真剣モードに突入。ウキが入りかけるときもあるけど食い込まない。Mさんも「ウキが入った」「サシエがとられた」と言っています。
「こりゃ絶対いける」微調整しながらねばりますが時間がなく、1時40分になってしまいました。未練を残しつつMさんと申し合わせて最後の一投。「あーあ」で仕掛けを上げ、横を見るとナントMさんが竿を曲げているではあーりませんか。ウソみたい。
釣り上げたのは30センチほどのグレでした。しかし、これは有難みがありました。
「ようやった!」
わからんもんです。東ハナレに乗った4人で唯一の本命でした。
しかし今日は釣らないといけない日だったー。
この日は沖磯の赤石と志戸の西ハナレでひとつずつ40オーバーが出ていました。
船長が検寸すると両方44センチ。
「1センチ足りん!」の声が周りからあがりましたが、とせん丸では今シーズンから45センチオーバーで渡船料無料のサービスは廃止になったそうです。
船長が言うにはなんでも「平日に客が2人だけのとき2人とも45オーバーを釣ったことがあったから」とか。
わからんでもないけど、何か目標になるサービスがあってもいいと思うなあ。
おわり。 次回リベンジを期す。
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