古和浦
朝、いつものエサ屋さんに寄ると車がいっぱい。
『どこも調子いいからなー』と思いつつ店に入り、いつものようにご主人と話したら、「ところが阿曽も古和も昨日は全然ダメだったみたいやぞ〜」という情報。
『えー?潮が変わったんかなー?』と多少の不安を覚えつつ古和浦へ向かいました。
今日はクラブ例会らしき10数名の団体さんが入っており、客は20人以上と多めでした。団体さん相手なので多勢に無勢、メインと思われる磯には彼らが上がっていきます。
『よし、どこででも釣ったるー!今日の目標50センチ級をかしらに10匹』などと根拠のない威勢のよさでYさんと共に地磯に上がります。
ところがやっぱり甘くなく、見た感じは何らかの反応があっても良さそうなのに2人とも音なしの構えでした。期待は萎むばかり。
どうもダメそうのなので船が見回りに来た時船長に磯がわりの電話をしました。しかし「今日は人が多くて無理、潮が引いたらハナレに歩いて渡れるのでそこでやってみて」とのこと。
『こりゃ、ハナレに賭けるしかないな』ということで早めに飯を食べ、遠くや浅いシモリを狙うなどして時間を潰します。下げ底は11時半、波の様子を見て10時半頃にハナレに渡りました。
ハナレの沖向きはハエ根がありその向こうは深くなっているようでした。11時、上層を徘徊してるボラ以外に、何かグレっぽく見えるのが時々出てくるのを私が指差しました。
「どれどれ」とYさんが寄ってきてそれを覗き込んでたら、沖に深く仕掛けをいれていたYさんの竿がいきなりひん曲がりました。
『巻いて巻いて巻いて!』
手前のハエ根に突っ込まれないようにと注意しつつ浮かせると白く光り、綺麗なマダイがあがってきました。後で測ったら47センチありました。
よかった、よかった。
Yさんは今シーズン3回目の古和浦ですが、過去2回とも大物と思しき魚にハリスをトバされています。しかし大物らしいんだけどいつも浮かせるところまで行かず姿を見る前にトバされるので、これを「Yさんの まぼろしシリーズ」と呼んでました。今回の魚はグレではないものの無事釣り上げ、まぼろしシリーズ第三弾にならずに済みました。
その後、がんばって狙ってみたけど25センチほどのチャリコとメバルを私が釣っただけで12時半頃また元の地磯に戻り、1時半に納竿。
やっぱり潮が悪くなったのか、船中グレは全滅でした。団体さんの中に40オーバーのイシダイを1つ釣ってる人がいたくらいで、見せるような魚を釣ってる人はいなかったようです。
それだけにYさんのマダイは貴重な一尾となりました。
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