左右(そう)
Yさん、永坂さんと越前の左右に行ってきました。永坂さんは6月いっぱいで前半戦の磯釣り終了、秋までお休みということで有終の美を飾るべく大物狙いで千島へ行きたがっていましたがうねりが強く千島は無理。ならば左右へということになりました。
朝6時半前に私とYさんが永坂さんちへ行き、永坂号で敦賀のエサ屋へ。エサを仕入れて海沿いを北上、走りながら横目に見る磯見る磯、「あそこに乗ったことがある、乗ったことがない、あそこでこういうことがあった」などなど、ずーっと釣りの話をして盛り上がりました。夏の間素潜りをする永坂さんは「ここは潜った、こういう魚がいてこうだった」という話も。彼の話は誇張もハッタリもないのですが、潜った場所の多さ、泳いで廻った距離、潜って突いた魚の大きさや数は聞いたら『信じられへん』というようなレベルの話ばかりです。前からちょくちょく聞いてはいたけど泳ぎの苦手な自分からは考えられない河童ぶり。今回行った左右も、乗ったことのある磯は少ないが、潜った(泳いで巡った)ことのない磯はほとんどないということです。つまり彼は磯の周りの海底の様子も、どの辺りに魚がついていたとかも自分の目で見て知っとるっちゅうことです。
さて我々は10時から終わりの夕方6時半までやらせてくれと言ってあったため9時半ごろ現地に到着。 日は照っていてどえらい暑そうでした。出船前に船長と話したら、「エサトリはジェットフグ」
自分は磯釣り歴20年近いけど、正直ジェットフグって知りませんでした。『どういうフグなの?』と永坂さんにきくと、「とにかくスピードがものすごく速い、アジやサバより速い」 冗談だと思った、、、
⇐そして磯に乗り、ジェットフグにやっつけられました。以上。(これはクサフグじゃないよ)
最初エンゲグリのすこし向こうの磯で1時間半ほどやりましたが、釣り始めるとすぐ雨が降り出しました。Yさんと永坂さんは沖向き、私は岡向きの水道。永坂さんは大物仕掛けで大きく竿を曲げ、「何だ何だ」と慎重にやりとりすると浮いてきたのはなんと、痩せこけたチヌではあ~りませんか。(ズッコケていた) その磯はエサトリはオセンだけで何とかなり、自分も30センチはないけどグレを2つキープ。良さそうなのがスッポ抜けたのがひとつあった。
で、正午過ぎに本命磯のエンゲグリに磯替わり。入れ替わりで帰る人たちはオナガ37センチが釣れたと言っていたので期待が膨らみましたが、はじめたらすぐジェットフグ編隊が磯を包囲、やりようがなかった。永坂選手が遠投しても突破出来ず。彼の横でやっていたYさんも戦意喪失気味。

釣りになったのは潮が変わり、ジェットフグがいなくなった5時以降でした。しかしグレは3人とも30センチに届かず。ここんとこずっと33センチ前後までしか釣ってない自分は、『これからは33センチ級のグレはタマサイズと呼ぶことにしようかしらん?』などと言ってたのに、そのサイズまでも至らず。
最近の自分の悩みは、自分のHPに釣果を書かなきゃならない都合上、普通だったら測らないサイズのグレの長さまで計測しなきゃならないのがツライのであります。我ながら情けないが、こういう私がたまにいいサイズ釣ったりすると読んでる人も希望が持てるかな?などと、、、
で、最後、納竿時間の6時半ジャスト、永坂さんは40センチをきっちり釣りあげました。羨ましい。でもこのサイズのマダイは釣り慣れており巨大マダイをターゲットにしていた彼はどっちかというと物足りなさ気でありました。
『俺は巨大サイズより、これくらいの大きさのがずっといいと思うんだけどなあ』
釣ってない人がそんなこと言っても説得力ないですか? ハイ、失礼しました。
|