釣行記
本文へジャンプ 6月某日 
データ
6月下旬
くもりのち雨  
若潮
尾鷲 オザキ
コマセ ボイル
釣果 ボウズ

尾鷲


一発やられた~ (涙、、、)

 6月最後の日、尾鷲半夜で、粘ってやっときたやつにトバされてしまいました。無茶苦茶悔しい。以上。

 ひとつ納得のいくサカナを獲って梅雨グレのシーズンを終わりたいと思い、どこに行くかいろいろ考えました。で、最終的に『尾鷲の借りは尾鷲で返さねばならぬ』と言う結論に達し行ってきました。

 行きは下道多めで3時間半、帰りは有料道路多めで2時間半。紀勢大内山インターから尾鷲までは45キロくらいあるのでそんだけ時間がかかりますが、夕方6時半までやれるのは魅力です。また、帰り道有料道路を利用して名古屋方面に行く場合、磯上がり時間が早い古和浦からだと必ず亀山―四日市辺りの渋滞時間にちょうど引っかかるけど、尾鷲からだと時間が遅くなるぶん渋滞に引っかからないというのがわかりました。(どこの釣り場もそれぞれ良さがあるけど)

 半夜の客は9人で、船は最初桃頭島の表側の様子を見に行こうとしましたがウネリが大きいため左に方向転換、オザキ方面に降ろしていきました。自分を降ろす時、船長は「タマさん、細仕掛けはダメやでー」。荷物を渡してくれた釣り人も「とばされてるんで」と言ってました。
 なんでそんなことを言うかといえば、見た感じ完全にチヌ釣り場みたいだからでしょう。サラシも波もなく池みたい。おまけにこの日は潮もほとんど動きませんでした。

 自分はこんな感じの釣り場でいいグレを釣ったことがなく、どんな感じで食ってくるのかイメージが湧いてこないけど、あの船長を信用してるので『必ずチャンスは来る』といろいろ試してました。釣れたのは30センチ級までのグレ数匹とハゲ2匹。
 そして納竿が近づいた6時前、はじめて潮がゆっくり左に動きだしました。で、仕掛けを作り直して沖を軽い仕掛けで流したら、イメージ通りズバッと食ってきました。心の準備は完全にあったので先手を取られることなく糸をやらずにタメにかかると沖向きに行こうとしたので『よし!こりゃ獲れる』と思ったんだけどなー。3号ハリスをブチ切られました。 くっそー!!

 回収後船長に『やられた~!』と言ったら、船長は他の釣り人を指さしながら、「この人もあそこでトバされたんや~!」と笑ってました。

 しかしいつも思うんだけど、磯釣りの釣り人と渡船屋の関係というのはほんとに良く出来たビジネスモデルだよなー。グレとかチヌとか、漁業的にはほとんど価値のないサカナを釣り人は有り難がって必死に追いかける。渡船屋は研究心とやる気があればその道では釣り人から信頼尊敬されるような船長になれ長いこと商売が出来る。そして釣り人は自分がボウズでも何も文句は言わず、他の釣り人がいいサカナを持っていれば「いやあ、上手な人はやっぱり釣れるんだー」とか「場所がよければ自分も釣れたのに」とか言って納得し、また釣りに来る。

 そして俺はもういっぺん磯釣りに行くか行かないか、また試案するのであった。
 めでたし、めでたし。