釣行記
本文へジャンプ 5月某日 
データ
5月上旬
晴れ時々くもり
長潮
坂尻地のテトラ
コマセ オキアミ、集魚剤
釣果 
チヌ22〜35センチ 9つ

福井県 坂尻 


義兄 人生初のチヌを釣る

 ゴールデンウィーク後半戦は、岐阜在住の義兄とチヌ狙いに行ってきました。義兄の人生初チヌは42センチ。立派できれいなチヌでした。めでたしめでたし。

 毎年ゴールデンウィークに妻の実家に行く時自分が釣ってきたチヌを持って行くのですが、そのサカナを見て義兄も釣ってみたいということになり、数年前から釣りに行くようになりました。基本的に実家に行っている中で1日行きます。これまでチヌが釣れたことはありませんでしたが義兄は釣りが結構好きになり、自分ひとりでも行ってコッパグレなんかを釣って楽しんでいます。

 そして今年。義兄の願いは「1匹でいいからチヌを釣らせてほしい」 でもこれはそう簡単な話ではないのです。少なくとも自分が釣るよりもずっと難しい。なんといっても相手はチヌ様ですから。どうやったら釣らせられるか考えていたら前日なかなか眠れませんでした。

 今回は自分の仕事の都合で朝5時前に敦賀で待ち合わせになりました。義兄は竿もリールも新調、磯靴とライフジャケットは自分が名古屋で見繕って買っていき首尾は万端。行く場所は前日永坂名人と相談の結果坂尻にしました。

 坂尻の地テトラで釣り始めたのは6時過ぎ。まずは朝マズメに朝飯を食べに来るヤル気満々のチヌ様に期待して、波口の向こうを浅ダナ狙いで釣りますが気配なく不発。エサトリもあまり活発じゃありませんでした。義兄はまだ状況を見て策を変えるほどの経験は無いので同じ釣り方を続けました。
 で、私がひとつ目のチヌ(30あるなし)を上げたのが釣り始めて2時間近く経った8時前で、しかしこれは狙う場所を変えて拾った感じでした。

 その後、日が照りだし暖かくなってきたら正義の味方ボラ太郎が登場。フグも動き始めました。第2の狙いは『ピーカンベタ凪ぎ浮き浮きチヌ大集合!』。コンセプトは朝マズメと同じで、『誰にでも釣れる食い気のあるヤツを簡単に釣ってもらう』。ところが私の前にはある程度チヌが集合しつつある感じなのですが小さいのです。山海サイズにもいかないチンタも釣れてくる。あと、30センチオーバーの巨大ウミタナゴも。

 『うーん、どうもアカンな〜。お昼近くになったし気分転換にメシでも食べよう』ということで、11時過ぎに私は竿を置きました。
 義兄に様子を聞くと、サシエはとられるけどアタリはわからないということだったのでウキの浮力を殺すように仕掛けを直し、自分は義兄の真後ろで釣りを見ながらお昼ごはんを食べだしました。
 すると、義兄のウキが入りかけて一度浮かんだ後、ジワーッと消し込みました。義兄がすかさず竿を立てると竿は満月に!
 『やった、こりゃチヌだ!ゆっくりゆっくり!』とタモを取りに走りました。そして浮いてきたのは40オーバーのきれいなチヌ。じゅうぶん引きを味わってもらった後、無事掬わせてもらいました。

 義兄も大喜びだったけど、俺もほんと嬉しかった。『いやーよかったー!これでミッション完了!上出来上出来!』 これは思い出の釣りになると思う。

 そっからあとは完全にプレッシャーから解放されて、自分も気楽な釣りになりました。コマセが無くなるまで釣りをして、午後3時納竿。
 義兄は最後チンタをひとつ追加しました。

 これで1人、チヌ釣りにのめり込む人が増えたかもしれないなどと思う今日この頃。

 ほんとにめでたしめでたしでした。