尾鷲
初釣り以来、はっきり言って夢見が悪い日々が続いていました。手がかりなしの連続完敗。永坂さんからもすかさず電話がきて、「12月に空港島行ったあたりから何かおかしな方向行ってますねー。前に全然釣れなかったシーズンあったでしょう?あの時に似てません?どつぼにハマりつつあるんじゃないの?」と言われてしまった。ギクッ!実は自分もまるっきり同じことを考えていたのだ。
『弱気は俺らしくない。これは釣りに行くしかない。』ということで尾鷲に行ってきました。結果はコナガひとつ。しかし、トンネルの出口が近付きつつある実感は持てました。
朝2時半に家を出て、有料道路利用でエサや食料を買って尾鷲に着いたのは5時。今回も途中小鹿が出てきた。
出船は5時半、客は6人でした。降ろされた場所は去年の夏に2回乗った磯。前回のことがあるので朝一番から抜かりなく釣り始めると、2投目でウキがシモりガシラが釣れました。『これは幸先がいい』と喜んでキープ。
潮は動かないが明るくなってきてみると潮の色が前回とまるで違ってとってもいい。『こりゃ絶対いける』と思いました。しかし全然ダメ。そして左方向の見える磯で釣っている人の竿が盛んに曲がっているのを見て焦りだし、調子狂いました。
9時過ぎに船長が見回りに来たので磯替わりすることにしました。アゴ島の人も磯替わりするそうで、その人に聞いたらアジだらけだと言ってました。船長も「昨日から潮が変わった」と言ってました。
次に降ろされたのは、切り立った崖をロープでよじ登ったところに狭い釣り座のある場所。これぞ桃頭島という感じ。タモは5メートルのやつしか持っていかなかったのでサカナが掬えるかどうか微妙。水深があって際を中心に狙う自分好みの釣り場でした。隣の釣り座でやってる人を見ると際にパラパラコマセを入れてじっくり釣っている。自分も真似して際を釣ります。
ここでも苦戦しました。疑心暗鬼、弱気が出て来そうになりますが自分の釣りを通すことを心がけました。この場所は断崖絶壁にあるので10時過ぎたら日が陰ります。以前ジアイは遅いと聞いたことがあるので粘り、潮が左にとったときにイメージ通り食ってきたのが32センチのコナガ。サイズは小さすぎるけどちょっとホッとしました。
その後は一発いいのを狙いましたがそれで終わり。
この日はだいたいの人が釣っていて、51センチが出ていました。アゴ島から磯替わりした人も45センチを釣っていました。また37センチくらいまでを数釣っている人もいました。大型のグレも2ヒロ半で釣れていて、やっぱり潮が良くなったことがうかがえました。水温は14.5℃くらい。
自分は尾鷲の寒の釣り方について以前から疑問に思っていることがあったんだけど、今回の釣行でたぶん理由がわかった気がします。自分の釣り方について見直そうと思います。そういう意味では収穫があった。
『今シーズン中に尾鷲で結果を残す!次は倍返しだ!』
つまり2つ釣りたいっちゅうこと?
ともかく、ガシラの煮つけ、最高に美味しかったです。めでたしめでたし。
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