篠島
今回はいつもと趣向を変えて会社のシニアTさんと篠島へメバル夜釣りに行ってきました。
Tさんは篠島専門のメバル釣り師です。自分は会社でTさんが持ってくるスポーツ新聞の釣果欄をよく見せてもらい、釣りの話をします。
Tさんはシニアで今はフルタイムではないので週末じゃない休みの日に篠島へメバル釣りに行くのですが、夕方近くの高速船で向こうに行き、夜通し歩き回って5間(約9メートル)の延べ竿でいろんな場所で釣りをして、朝1番の船で返ってくるという。一晩全然寝ないでやるというのです。
その話を聞くたび、『考えられん、キチガイだー』などと私は言うのですが、篠島にもメバルにも関心があるのです。
篠島は子供のころよく家族で泊まりとかで釣りに行きました。なので自分にとって思い出深い地なのです。Tさんに篠島の地図を見せてもらったら自分の記憶と違うのでよくよく聞くと埋め立てとかで島の地形や波止の位置なんかが変わっているのです。40年以上前の思い出がよみがえり、『いっぺん行ってみたいなー』と思いました。また、Tさんが何で篠島専門かというとメバルの数も型も良いからだそうで(と言っても磯釣りの外道で釣れるようなサイズはなかなか釣れないらしいが)、それも興味をそそられました。それでTさんの釣行に合わせて自分が今年度の年休消化の休みをとり、一緒に行くことにしました。冬場はクルマに乗ってフェリーで渡る時もあるということなので、そうすれば自分はクルマの中で寝れるし。
当日夜は今年一番の冷え込みで風が強いかもという予報でしたが、お昼の2時半過ぎに半田市内で待ち合わせ、自分のクルマはTさんちに置いて連れて行ってもらいました。道中は釣りの話やら仕事の話やら、、うちの会社はメバル釣り好きが多く、ちょっと前まで「メバル会」という釣りクラブがあったとか、、、
写真はフェリーから見た夕日です。
篠島に着くと早速北西風を避けられそうな場所にクルマで移動して、5時過ぎから釣りを始めました。最初の場所は磯場にくっついた波止みたいな所で、『こりゃグレかチヌがいれば釣れそうだな』と思い、持参したオキアミ1枚と配合エサを混ぜてコマセをつくり、撒きながらやってみました。
メバル釣りならほんとは延べ竿の脈釣りが釣りとしての趣は深いのですが、自分はメバル用の竿は持ってないので磯竿1号で夜釣り用の軽い仕掛けでフカセ釣りです。サシエはオキアミのほかに石ゴカイと、会社の守衛さんが池でたくさん採ってきてTさんにくれた沼エビ。
メバルを釣りながら、上物がいればそいつも釣っちゃおうという作戦。しかし、やってみると何故かグレやチヌの気配は感じられませんでした。メバルは釣れるんだけどりんくうで釣れるよりちょっと大きいかなくらいのサイズばかりでした。風向きが変わったので2時間ちょいで別の場所へ移動。
その後も何回か移動をして釣りをしました。Tさんはカップラーメンを持ってきてくれていて、クルマの中で食べてあったまりながらまた釣りをしました。
そして自分は結局満足のいくサイズは釣れず、夜中の2時で完全にギブアップ、ノーサンキュー状態になり、道具を仕舞いクルマの助手席を倒してシュラフに入って寝ました。
で、朝5時過ぎに足が寒くて目が覚めると、高速船の船着き周辺でTさんはまだやっているのでありました。『ほんとにどの釣りのジャンルにもキチガイはいるなー』と感心しました。釣りというのはそんだけ奥が深く面白いということでしょう。
明るくなり始めたらTさんも釣りをやめて、島を案内してくれました。写真はわかりにくいかもしれませんが、真ん中に遥か彼方の富士山が写っています。晴れの日の夜明け頃だけ見える時があるんだとか。
島を巡って自分の思い出もよみがえりました。『そうそう、ここ、ここ』とか言って。
篠島には、名古屋城築城の際、加藤清正が石垣用の石を切り出した場所があったり、伊勢神宮所有の場所があったりと、歴史的にも興味深いものがあります。
朝8時45分ごろの始発フェリーで帰ってきて、自分の家に着いたのは11時ごろ。それからまた何時間か寝ました。
Tさんは篠島の狭い道路も精通していて、まさに篠島の主という感じでした。
くたびれたけど、楽しかったです。めでたしめでたし。
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