山海
6月最初の週末、Yさんと山海でキス釣りしてきました。サイズが小さい感じ。
2人乗りのボートだと2人でキス釣りするのは手狭なので、今回は久ぶりに4人乗りボートを使うことにしました。4年前に使ったきりほったらかしてあったのを前の週末に洗って空気漏れ点検。一応問題なさそう。(実は問題ありだった)

4時半にYさんを迎えに行き、下道で山海へ。波気はあるものの離岸には問題なく、沖に出て7時半過ぎから12時半過ぎまでやりました。

近年のキス釣りで重要なのはズバリ、カルキス対策であります(!?)。カルキ臭いキスのことです。
自分がカルキスの存在を知ったのは10年くらい前で(コラム参照)、釣り場での他の人との話の中で教わったのですが、その後何回か実際にカルキスに遭遇しました。(知多半島のみならず敦賀の大比田でも遭遇して驚いた) カルキスをクーラーに入れてしまうと、他の普通のキスにまで臭いが移ってしまう、つまりせっかく釣ったキスが全滅してしまうので非常に厄介です。なのでカルキスが釣れたらキープせず、即放流することです。
キス釣りの楽しみのうち、食べることも大きなウエイトを占めると思うのですが、カルキスの天ぷらは不味くてとても食べられたものではありません。もし初めて食べたキスの天ぷらがカルキスだったら、多分その人はキスの天ぷらなんか2度と食べないだろうと思われるレベルの不味さです。
キスがカルキ臭くなる原因は所説あるみたいですが、特定の種類の藻を食べたのち一定期間カルキ臭くなるという説が自分の中ではしっくりきています。(理由は長くなるので省く)

で、カルキス対策としてオーソドックスなのが釣ったら一つ一つ臭いをかいでカルキ臭くないか確認することです。しかし、これはやってみると次のような問題があります。
①一つ一つ臭いをかぐという行為自体が辛気臭い。
②臭いをかいでいると、鼻がすぐバカになって分かりづらくなる。
③カルキスが釣れた時臭いをかぐと、その臭いが鼻についてしまってそれ以降に釣れたキスの臭いをかいでも判別がつき難い。
④カルキスを持った手やタオルもカルキ臭くなる。その手やタオルで持ったキスの臭いをかぐ時、キスの臭いか手やタオルの臭いかがわからなくなる。
『うーん、どうかなー?ようわからんからとりあえずキープ』と言ってキープした挙句、全滅なんてことも経験しました。いいサイズのキスにカルキスが多いのも悩ましいところです。

それで最終的に自分が考えた対策は、以下です。
①釣ったキスを手で直接つかまずにメゴチバサミでつかむ。
②臭いは、かいでもかがなくてもよい。
③100円ショップで買った冷凍用バッグ(MサイズかSサイズで20~30袋入っている)に小分けしてクーラーにキープする。
冷凍用バッグは密封できるので、もしカルキスをキープしてしまっても被害はその袋に入れた分だけにとどまるということです。一つの袋に何匹入れるかは釣れ具合やリスクを避けたい気持ちの度合いに応じて自分で決める。
今回は釣れ具合から判断して一袋に10匹にしました。(多め)
約5時間の釣りで、自分は40匹、Yさんは21匹でした。沖の深いところはサカナが薄く、水深10メートル未満の場所のほうがよかったです。でも浅い場所はサイズが小さく、ガッチョが多かったです。
結果的に釣った中にはカルキスはなかったのでよかったです。
さて、釣り終わって岸に戻り、ボートをひっくり返して溜まった水を出し、乾かしておいて他の道具をクルマに仕舞うのですが、再びボートに戻ってみると空気が相当抜けているではあーりませんか。
調べてみるとフロント側、船底に向かう部分の接着が広範囲に渡り完全に剥がれて大きな割れ目が出来ていました。

ひっくり返した時の衝撃で剥がれたんだろうけど、原因は経年劣化でしょう。沖に浮いているときこうなっていたらボートの前半分は完全に水没です。危なかった~。
買ってから15年経ってるから、まあしゃあない。今回でお役御免、長い間ご苦労様でした。
15年前初めて山海で使い、今回の山海で使い納めとなりました。めでたしめでたし。
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